登山 脱初心者ロードマップのStep2では、2回目以降の登山で経験値を増やしていきます。
Step1で初めての登山を終えると、山の歩き方、自分の体力、装備の使い心地などが少しずつ見えてきます。
ただ、1回登っただけでは、まだ経験できていないことも多いはずです。

岩場や鎖場の歩き方。
急登でのペース配分。
長距離を歩くときの疲れ方。
稜線歩きの気持ちよさ。
Step2では、こうした日帰り登山の基本的な経験を、いくつかの山を通じて少しずつ積んでいきます。
この記事で紹介する山をすべて登る必要はありません。
また、先にStep3以降へ進んでも問題ありません。
ただし、登山を趣味として続けていくなら、岩場・鎖場・急登・長距離のような経験は、どこかのタイミングで一度は積んでおきたいところです。
このページでは、登山 脱初心者Step2として経験しておきたい日帰り登山のテーマと、おすすめの山、必要な装備、計画の立て方を整理します。
このページでわかること
- 登山 脱初心者Step2の目的
- 2回目以降の登山で経験したいこと
- 岩場・鎖場・急登・長距離を経験できる山
- Step2で追加を検討したい装備
- Step2の進め方とスケジュール
登山 脱初心者のロードマップの全体像は以下の記事で解説しています。
登山 脱初心者Step2の目的
Step2の目的は、2回目以降の登山で経験値を増やすことです。
Step1で初めての登山を終えたら、次は少しずつ違うタイプの山に登ってみましょう。
岩場、鎖場、急登、長距離など、山によって必要になる感覚は変わります。
すべてを一度に経験する必要はありませんが、登山を趣味として続けるなら、こうした場面にはどこかで向き合うことになります。
また、Step2では大変な経験だけでなく、登山の楽しさを感じることも大切です。
稜線歩きや開けた景色など、「また山に行きたい」と思える経験があると、登山は続けやすくなります。
Step2では、日帰り登山の中で少しずつ経験を増やし、自分の得意・苦手や、好きな山のタイプを知ることを目指します。
登山 脱初心者Step2でおすすめの山
Step2では、2回目以降の登山として、少しずつ違うタイプの山に挑戦していきます。
ここで紹介する山をすべて登る必要はありません。
ただ、登山を趣味として続けていくなら、稜線歩き、鎖場、岩場、急登、長距離縦走のような経験は、どこかで一度は積んでおきたいところです。
それぞれの山で経験できることを意識しながら、自分の体力やアクセスに合わせて選んでみてください。
大菩薩嶺|稜線歩きの魅力を感じられる山
大菩薩嶺は、山梨県甲州市にある標高2,057mの山です。
秩父多摩甲斐国立公園を代表する山の一つで、日本百名山にも選ばれています。
Step2で大菩薩嶺をおすすめしたい理由は、稜線歩きの魅力を感じやすいからです。
山頂自体は展望が開けているタイプではありませんが、大菩薩峠から雷岩周辺にかけての稜線では、天気がよければ富士山や南アルプス方面の景色を楽しめます。

「山に登る楽しさ」は、山頂に着くことだけではありません。
開けた稜線を歩く気持ちよさや、遠くの山並みを眺めながら歩く時間も、登山の大きな魅力です。
Step2では、岩場や急登のような練習だけでなく、「また山に行きたい」と思える経験も大切にしたいところです。
大菩薩嶺は、その意味で、登山の楽しさを感じるために一度登ってほしい山です。
似たように歩きごたえと景色を楽しめる山としては、塔ノ岳も候補になります。
ただし、塔ノ岳は体力的な負荷が高めなので、初めて選ぶ場合はコースタイムや標高差をよく確認しておきましょう。
岩殿山|鎖場の練習に向いている山
岩殿山は、山梨県大月市にある標高634mの山です。
大月市のシンボルともいえる山で、山頂付近から富士山を望めることでも知られています。
Step2で岩殿山をおすすめする理由は、鎖場を簡易的に経験できるからです。
高尾山のような整備された登山道の次は少し足元に注意が必要な道も経験しておきましょう。

岩殿山周辺には、低山ながら斜面がきつい場所や、ルートによっては鎖場を含む区間があります。
鎖場は、腕力だけで登るものではありません。
足をどこに置くか、体をどう支えるか、焦らず一歩ずつ進めるかが大切です。
Step2では、本格的に危険な岩稜帯へ行く前に、鎖場での体の使い方や緊張感を知っておくとよいです。
ただし、岩殿山は低山だからといって油断できる山ではないということは留意しましょう。
鎖場の練習という意味では、埼玉県の日和田山も候補になります。
岩殿山よりアクセスしやすい人は、日和田山で岩場や鎖場の雰囲気を経験するのもよいと思います。
那須岳|岩場歩きや火山の雰囲気を経験できる山
那須岳は栃木県北部にある那須連山の総称であり、主峰の茶臼岳を指します。
茶臼岳は標高1,915mの活火山で、那須五峰の主峰とされています。
Step2で那須岳をおすすめする理由は、岩場歩きや火山らしい景色を経験できるからです。
高尾山や大菩薩嶺とは違い、那須岳では火山らしい荒々しい地形や、岩が多い道を歩く感覚を味わえます。

ロープウェイを使えば比較的短い時間で山頂を目指しやすい一方で、足元は岩が多く、普段の低山とは違う歩き方が必要になります。
岩場では、足裏全体で安定して立つことや、焦らず一歩ずつ進むことが大切です。
また、那須岳周辺は風が強いことでも知られています。
天気が良くても、風の強さによって体感温度や歩きやすさが大きく変わります。
Step2で那須岳に登るなら、岩場歩きだけでなく、風や天候変化への意識も持っておきたいところです。
那須岳は、次のStep3で高山に挑戦する前の準備としてもよい経験になります。
赤城山|急登を経験できる山
赤城山は、群馬県にある日本百名山の一つです。
標高1,828mの黒檜山を主峰に、駒ヶ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山など複数の山からなる山域です。
Step2で赤城山をおすすめする理由は、急登を経験できるからです。

特に黒檜山へ登るルートでは、登り始めからしっかりと高度を上げていく区間があり、低山のゆるやかな登山とは違う負荷を感じやすいです。
急登では、最初から頑張りすぎるとすぐに息が上がります。
歩幅を小さくする。
足を置く場所を選ぶ。
こまめに呼吸を整える。
こうした登り方を意識できるようになると、今後の登山でもかなり楽になります。
また、赤城山は大沼や覚満淵などの見どころもあり、登山だけでなく山全体の雰囲気を楽しみやすい山です。
急登を経験しつつ、景色や自然も楽しめるので、Step2の候補として使いやすい山だと思います。
急登の練習という意味では、三ツ峠山も候補になります。
ただし、ルートによって負荷が変わるため、自分の体力に合うコースを選びましょう。
高尾山〜陣馬山|長距離縦走の練習に向いている山
高尾山〜陣馬山は、東京都八王子市の高尾山から、東京都と神奈川県の境にある陣馬山方面へ歩く奥高尾の縦走ルートです。
高尾山は標高599m、陣馬山は標高855mの山です。
このルートをStep2でおすすめする理由は、長距離を歩く練習に向いているからです。
高尾山単体では物足りなくなってきた人にとって、高尾山〜陣馬山の縦走は、距離や行動時間を伸ばすよいステップになります。

縦走では、単に山頂を一つ目指す登山とは違い、いくつかのピークや峠を越えながら長く歩きます。
そのため、ペース配分、休憩の取り方、水分や行動食の補給、下山時間の管理がより大切になります。
特に長距離では、序盤に元気だからといって飛ばしすぎると、後半に一気に疲れが出ます。
Step1で意識した「疲れる前提でペースを落とす」考え方を、より長い距離で試す場としてもちょうどよいです。
高尾山〜陣馬山は、登山道が比較的整備されていて歩きやすい一方、距離はしっかりあります。
初めて挑戦する場合は、エスケープルートやバスの時間も確認して、無理のない計画を立てましょう。
登山 脱初心者Step2で必要な装備
Step2では、Step1よりも少し負荷の高い日帰り登山に挑戦していきます。
岩場、鎖場、急登、長距離などを経験するため、初登山のときよりも「疲れにくさ」や「安全に歩くための備え」を意識しておきたいところです。
とはいえ、最初から新しい装備を一気に買い足す必要はありません。
まずは、すでに公開している持ち物一覧の記事を見直し、飲み物・行動食・防寒着・レインウェア・地図・モバイルバッテリーなど、基本的な持ち物に不足がないか確認しましょう。
まずは持ち物一覧を見直す
Step2では、歩く距離や行動時間が長くなる可能性があります。
そのため、Step1と同じ感覚で準備すると、水分や行動食、防寒着が足りなくなることもあります。
特に長距離縦走に挑戦する場合は、途中で買い足せない前提で準備することが大切です。
飲み物は足りているか。
行動食は多めに入っているか。
汗をかいた後や風が強い場所で羽織れるものはあるか。
スマホの電池切れに備えてモバイルバッテリーはあるか。
このあたりを、登る山ごとに見直しておきましょう。
Step2では「前回と同じ持ち物で大丈夫」と考えるのではなく、山の特徴に合わせて持ち物を調整する意識を持つことが大切です。
膝・岩場・鎖場に備える装備も検討する
Step2では、トレッキングポールや手袋も必要に応じて検討したい装備です。
トレッキングポールは、長距離を歩くときや、下山で膝に不安がある人に役立ちます。
特に、登山では下りで膝に負担がかかりやすくなります。
最初の登山で膝に違和感があった人や、長い距離を歩く予定がある人は、トレッキングポールを使うことも選択肢に入れておくと安心です。
ただし、岩場や鎖場では、ポールを持ったままだと邪魔になることもあります。
使わない場面ではザックに収納できるようにしておき、必要な場所で使う意識が大切です。
また、岩場や鎖場に行く場合は、手袋もあると安心です。
鎖や岩をつかむ場面では、手が汚れたり、こすれたりすることがあります。
必須ではありませんが、手を保護したい人や、鎖場に不安がある人は用意しておくとよいです。
登山 脱初心者Step2の登山計画
Step2でも、登山計画の基本はStep1と同じです。
登る山を決めたら、登山アプリでルートを確認し、コースタイムやアクセス、下山予定時刻を事前に見ておきます。
ただし、Step2では岩場、鎖場、急登、長距離縦走など、Step1よりも負荷の高い山に挑戦することがあります。
そのため、初登山のときよりも少し慎重に計画を立てることが大切です。
特に、長距離を歩く山や、途中で複数のルートに分かれる山では、「予定どおり進めなかった場合にどうするか」まで考えておきましょう。
登山アプリでコースタイムとルートを確認する
Step2でも、YAMAPやヤマレコなどの登山アプリを使って計画を立てます。
まずは、登る予定の山のルートを確認し、標準コースタイムを見ておきましょう。
Step1を終えていると、自分が標準ペースより速いのか、遅いのかが少しずつ分かってきているはずです。
もし初登山で標準より時間がかかったなら、Step2では少し余裕を持った計画にします。
逆に、標準ペースで問題なく歩けた場合でも、岩場や急登、長距離では疲れ方が変わります。
「前回歩けたから大丈夫」と考えすぎず、余裕を持った計画にしておくと安心です。
また、ルート上に危険箇所や分岐がないかも確認しておきましょう。
岩場や鎖場がある山では、通るルートによって難易度が変わることもあります。
長距離・縦走ではエスケープルートを確認する
長距離登山や縦走に挑戦する場合は、エスケープルートも確認しておきましょう。
エスケープルートとは、予定どおり最後まで歩けなくなったときに、途中で下山したり、別の登山口へ抜けたりするためのルートです。
たとえば、高尾山〜陣馬山の縦走路では、途中の峠や分岐からバス停がある登山口へ下りられるルートがあります。
最初から「最後まで歩く」と決めすぎるのではなく、疲れたときや天気が崩れたときに、どこで切り上げられるかを見ておくことが大切です。
特にStep2では、自分の体力の限界がまだはっきり分からないこともあります。
途中で引き返す、別ルートで下山する、予定より短くする。
こうした選択肢を持っておくと、無理をせずに判断しやすくなります。
帰りの交通手段と最終時刻を確認する
Step2では、帰りの交通手段も必ず確認しておきましょう。
高尾山のように駅が近い山なら比較的安心ですが、バスで登山口へ行く山では、帰りの本数が少ないことがあります。
特に、長距離縦走やアクセスに時間がかかる山では、下山後のバスや電車の時刻を見落とすと、想定以上に帰宅が遅くなることがあります。
計画を立てるときは、登山口に着く時間だけでなく、下山予定時刻と帰りの最終便も確認しておきましょう。
また、エスケープルートを使う可能性がある場合は、その下山先から帰れる交通手段も見ておくと安心です。
山の中を歩く時間だけでなく、家を出てから帰るまでを含めて登山計画と考えることが大切です。
登山 脱初心者Step2のスケジュール
Step2は、1回の登山で終わるステップではありません。
ここまで紹介してきたように、稜線歩き、鎖場、岩場、急登、長距離縦走など、日帰り登山の中で少しずつ経験を増やしていく段階です。
そのため、Step1のように「この山に1回登れば完了」と考えるより、数回の登山を通じて経験を積むイメージで進めるとよいです。
焦って短期間で詰め込む必要はありません。
天気や体力、予定に合わせて、無理のないペースで進めていきましょう。
複数の山を登るので全体の計画を立てる
Step2では、複数の山に登る前提でざっくりと全体の計画を立てておくと進めやすいです。
この記事で紹介した山も、山梨県の大菩薩嶺・岩殿山、福島県の那須岳、群馬県の赤城山、東京都~神奈川の高尾山・陣馬山、など関東周辺とはいえ様々な県の山があり、その日の天気も山によって変わります。
もちろん、この記事で紹介した山をすべて登る必要はありません。
大切なのは、同じような低山だけを繰り返すのではなく、少しずつ違うタイプの山を経験していくことです。
自宅からのアクセスや季節、体力に合わせて、自分に合う山を選んでいきましょう。
先にStep3以降に進んでもOK
Step2の経験をすべて終えてからでないと、Step3以降に進めないわけではありません。
たとえば、先に高山へ挑戦する機会があれば、Step3へ進んでも問題ありません。
富士登山の予定が決まっているなら、Step4に向けて準備を進めるのもよいです。
ただし、脱初心者を目指すうえでは、岩場、鎖場、急登、長距離のような経験は、どこかのタイミングで積んでおきたいところです。
高山や富士登山に進むと、低山とは違う天候変化や体力面の負荷も出てきます。
そのときに、Step2で経験するような基本的な登山の引き出しがあると、判断しやすくなります。
順番どおりに進めることよりも、自分に足りない経験を把握しながら、少しずつ補っていくことが大切です。
Step2は、脱初心者ロードマップの中でも「登山の土台を広げるステップ」として考えておきましょう。
まとめ
Step2では、2回目以降の登山で経験値を増やすことを目的としました。
Step1で初めての登山を終えたら、次は少しずつ違うタイプの山に挑戦していきましょう。
稜線歩き、鎖場、岩場、急登、長距離縦走などを経験すると、登山の楽しさだけでなく、自分の得意・苦手も見えてきます。

この記事で紹介した山をすべて登る必要はありません。
ただし、登山を趣味として続けていくなら、似たような経験はどこかのタイミングで積んでおきたいところです。
また、Step2では行動時間が長くなったり、足元に注意が必要な道を歩いたりすることもあります。
持ち物一覧を見直し、必要に応じてトレッキングポールや手袋なども検討しておきましょう。
登山計画では、Step1と同じように登山アプリでルートやコースタイムを確認します。
長距離や縦走では、エスケープルートや帰りの交通手段も確認しておくと安心です。
Step2は、脱初心者ロードマップの中でも、登山の土台を広げるステップです。
ここで得た経験は、Step3の初めての高山や、Step4の富士登山にもつながっていきます。
焦らず、自分のペースでいろいろな山を経験しながら、登山を趣味として続けられる力を少しずつ身につけていきましょう。

